フォースマスター1000の新型が発表!
釣りフェスティバル2021のタイミングでシマノから新型のフォースマスター1000が発表された。
旧型の発売日が 2016 年なので、5年振りのモデルチェンジとなる。
これまでは、フォースマスター1000とフォースマスター2000は同じボディサイズであり、糸巻量が違うだけであったが、今回のフォースマスター1000の進化により、フォースマスター1000と2000に明確な違いが生まれたと言える。
そのようなフォースマスター1000であるが、発表されたスペックを見ながら、どんな釣りに使えそうか妄想をしてみようと思う。
出典:シマノ公式ホームページ http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/6271
フォースマスター1000の気になるスペック
糸巻量は PE3号が 400m
フォースマスター1000 は 1000番サイズなので PE3号が400m, PE4号が300m 巻けるサイズである。このサイズはダイワの300番サイズと同じなので、最近出たシーボーグ300J や レオブリッツ300Jと競合する製品だ。
このサイズの電動リールはちょっとした深場デビューにも丁度よく、ビシアジからヤリイカまで幅広く楽しめるリールとなっているため、とりあえず1台欲しい!という人には良さそうである。
タッチドライブ搭載!
はいきました。タッチドライブ!
最近のシマノのリールはタッチドライブをガンガン押していますね。
フォースマスター600 が発売された当初は感度が高すぎて使いにくい!というレビューが多く、中古市場にもかなり流れていた印象ですが、昨年の「中間速設定」アップデートにより、メチャクチャ使えるヤツに進化しております。
タッチドライブは片手で簡単にスピード調節ができるという優れもので、シマノとしても、1000番サイズのリールですら片手で使ってほしいという想いがあるように思います。
昨年のビーストマスター1000でタッチドライブが搭載されたので、フォースマスター1000にも来るだろうな?と思っていましたが案の定でした。
NEWタッチドライブ
(出典:シマノ公式ホームページ http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/6271)
ファイアマッハシステム搭載!でも・・・
電動リールを使う釣りでは、深場を攻めることが多い。いち早く仕掛けを魚のいる棚に届けるためには、仕掛けを落とす速さが重要となる。
フォースマスター1000では「ファイアマッハシステム」が搭載されており、わずか3gの負荷で回転を始める落下性能を持つスプール機構を保有している。
これを見ると一見落下スピードが速そうに見えるが、同じシステムを搭載しているフォースマスター600では仕掛けの落下スピードは明らかに遅い。
旧型のフォースマスター1000 では「スーパーフリースプール」を搭載しており、わずか 0.5g の負荷で回転するスプール機構を保有している。
タッチドライブを搭載して片手で操作できるサイズになったがために、落下スピードを犠牲にしている感は否めない。
なお、同じ「ファイアマッハシステム」を搭載しているフォースマスター3000には、「自動糸送り機能」というモーターを逆回転させて強制的に糸送りする機能が付いているため、落下スピードはメチャ早い。
構造的に難しいかもしれないが、フォースマスター1000にこの自動糸送り機能が付けば、ヤリイカなどの仕掛け落としが速い方が有利な釣りでもガンガン使えるのに!とちょっぴり残念に思ってしまう。
その他機能については、シマノ公式ホームページ (http://fishing.shimano.co.jp/product/series/dendo-reel/feature.html) に一覧があるので、確認してみると良いだろう。
フォースマスター1000の使いどころ
このようなスペックを持つフォースマスター1000であるが、「これまでは手持ちだと疲れてしまうような釣りでも手持ちで釣れる」という点が一番の訴求ポイントになるだろう。
個人的にどういう釣りもので使うと良いのか?を妄想してみた。
ビシアジ:◎
東京湾のビシアジであれば 130 号のオモリを 50 ~ 100m の棚を釣ることが多い。この釣りでは PE3号~4号を使うことが多いので、フォースマスター1000はピッタリだ。
タッチドライブの中間速を 10 前後にしておけば、口切れの心配もなく安心して釣りを展開できる。ややライトめのロッドと合わせて手持ちで誘いながら釣るのも面白そうだ。
フォースマスター600のPVではあるが、使い勝手はほぼ同じだと思うので以下の動画を参考にすると良い。見てると釣りに行きたくなってくるね!
コマセマダイ:◎
私自身はチャレンジしたことのない釣りものであるが、フォースマスター1000のスペックを見る限り、おそらくPE4号前後を使うコマセマダイを、短めのライトゲームロッドと組み合わせて、手持ちで積極的に誘うような釣りを想定して設計しているのではないか?と感じている。
確かに、フォースマスター600を使っていると、「コマセマダイとかに良さそうだけど・・・PE4号がそんなに巻けないんだよな・・・」と感じたことがある。
そうは言っても、シマノ公式の動画ではフォースマスター600をコマセマダイにバリバリ使っているので、ラインの号数と長ささえ調整すれば600でも問題はなさそうだ。タックルバランス的にはフォースマスター1000がピッタリだとは思うが・・・
ワラサ:◎
フォースマスター1000 にPE4号を巻き、 73 調子の短めの竿を組み合わせて、積極的に誘いながら仕留めていくような攻めの釣りを展開する場合には中々相性がいいのではないだろうか。
特にシーズン初期のワラサ (9月) を釣る際の相棒としては完璧だと思う。
テンヤタチウオ等:〇
東京湾でブームとなったテンヤタチウオは2号ラインを使うことが多いため 1000 番サイズだとちょっと大きすぎる気もする。
そうは言っても、このフォースマスター1000だとボディサイズも小さくなっているので、PE2号のラインを巻き替える手間さえ惜しまなければ十分楽しめると思う。
また、PE2号を使うアマダイなどにも使えると思う。積極的に誘うような釣りはなるべく軽いタックルの方が良いのだが、年に数回程度楽しむだけなのであれば別に問題はなさそう。
ヤリイカ・スルメイカ:△
ヤリイカやスルメイカはPE3号~4号を300mも巻ければ挑戦は可能である。
ただし、ヤリイカやスルメイカはどれだけ早く仕掛けを落とせるか?がポイントとなってくるため、専門に狙っていきたいのであれば、フォースマスター1000ではなく、スーパーフリースプールを搭載しているフォースマスター2000か、自動糸送り機能が付いているフォースマスター3000を購入した方が良いだろう。
その他
私自身はトライしたことがないが、オニカサゴや中深場の五目釣りなどでも十分使えるだろうと思う。アカムツとかも行けるんじゃないだろうか?
また、電動ジギングモードは付いていないものの、ビーストマスター1000みたいに電動ジギングでの使用もいけそうだ。
近年はいろんな釣りものをどんどんライトで狙っていくという方向性なので、そうなってくると徐々に使える範囲も増えていくのではないかと思う。
こういう人にオススメ!
このようなフォースマスター1000であるが、私的にはこういう人達におすすめであると思う。
- 初めての電動リールで幅広くチャレンジしてみたい人
- コマセマダイ・ワラサ・ビシアジをメインでやる人
- ヤリイカ・スルメイカはあまりしない人(年に数回程度)
あとは、店頭で実際に触ってみて、手に馴染ませた感じやシックリ感、デザインといった五感で決めるといいだろう。
発売日は2021年5月に予定されている。早く触ってみたい!
【2021年6月追記】ようやく実機を触れました!
ようやく実機を触ることが出来ました!
持った感じはこれまでのフォースマスター1000と比べてもかなり小さい感じで、フォースマスター600を一回り大きくしたぐらいのイメージです。
このサイズであれば一日中手持ちで釣るのもそこまで苦ではないね。
かなり太めのPEを使うイサキ釣りやシマアジ釣りにもいいかもしれない!
コメント
[…] 特に前の記事でも書いたが、フォースマスター1000 と フォースマスター200&200DH は実際に手に持ってみたいところ。 […]