江戸前天ぷらといえば!シロギス!
東京湾のシロギスは実は年中シーズンといえる程の定番の釣りものである。
江戸時代から盛んに釣られていたとのことであるが、東京湾では古くはシロギスよりもアオギス釣りが盛んであったようである。
現在の東京湾シロギス釣りは初心者でもある程度数が釣れるので初心者の入門ターゲットとしても申し分ないが、実は奥がかなり深い釣りもので、初心者とベテランとで差が付きやすい。
同船している初心者が10匹という釣果でもベテランが100匹釣るなんてことはざらにある。そんな釣りものである。そのためハマる人は多い。
食味は非常に美味であり、天ぷらにして最高。冬の落ちギスシーズンでは脂がノリノリとなり刺身で最高となる。
東京湾では初夏~夏のターゲットとして認識されているが、年中狙える釣りものである。
個人的には身の脂がノリノリになる落ちギスシーズン (真冬) のキス釣りが好きであるので、主に年末に釣行することが多い。
タックル&仕掛け
ロッド
セオリーとしては胴突き仕掛けでは硬い竿、天秤仕掛けでは柔らかい竿というタックル選択となるが、近年は固めの竿 (調子Hなど) を使うのが主流となりつつある。
私は基本的に胴突き仕掛けなので、セオリー通り硬い竿も使ってはいるが、いろいろ試してみた結果、やはりシロギスの独特の引きを楽しめる柔らかめの竿が好きだと感じている。
ただ、アタリを取って数釣りをするという観点なら、確実に硬い竿の方が良いだろうなとは感じている・・・
私はもともとダイワのキスX S-160というかなり柔らかい調子の竿でキス釣りを始めた。2025年にキスXがリニューアルしたので釣具店で触ってみたが、作りが非常に良くなっていて入門向けとしては断然オススメできるロッドである。
ちょっと硬めに作られているので個人的に今シロギス釣りを始めるとしたらMH調子を買うと思う。
ちなみに、私が買ったキスXは残念ながら破損してしまったので、新たにグラス100%の「グラスキャスト櫻黒潮」を購入して使っている。近年の方向性とは真逆のグラス100%の柔らかい竿で手感度は低いものの、圧倒的な釣り味の良さが気に入っている。
一方で硬い竿も使ってみたいということでシマノ ベイゲームキス H170を 2024年に購入して利用している。操作性が非常に良く手感度抜群で胴付き仕掛けにはピッタリである。ただ、シロギスの釣り味としては柔らかい竿には勝てないなという印象である。釣り味を取るか釣果を取るか・・・シロギスに限らず非常に難しい問題だ。
リール・道糸
船シロギス釣りのリールはスピニングリールが一般的である。私もスピニングリールを使っている。
私はシロギス用にリールを準備しているわけではなく、幅広く汎用的に使える C3000 番のリールであるシマノ アルテグラC3000HGを利用している。
最近、ダイワのレガリスLT2500S-XHを使用してみたが、サイズ的にはC2500番サイズがタックルバランス的には良さそうである。ちなみに、このレガリスであるが個人的にはアンダー1万円でのコスパ最強リールであると考えている。
C3000番であればハイギア (HG)、C2500番であればエクストラハイギア (XG) の方が個人的には仕掛け回収が楽で好きである。
各リールとも道糸は0.8号を100m以上巻いている。もっと細い人もいるが個人的には0.8号がベストマッチだと考えている。
なお、道糸の先にリーダーを付けるかどうか?であるが個人的には付けなくても大丈夫だと考えている。
リーダーを付ける場合は・・・というかあらかじめつけっぱなしの場合はそのまま使ったりするが、リーダーはフロロの3号か4号だったと思う。キャスト時のガイド抜けを考えると正直なくて良い。
仕掛け
私はほぼ胴付き仕掛けしか使用していない。
胴付きは1本バリでやることもあるが基本的には2本バリとしている。仕掛けは以下の通り。
幹糸2号に対してダイワの快適D-ビーズマーキングSを使ってハリスを接続する。
針とハリスは自分で結ぶのが億劫なのでオーナー針等のハリス付の針を利用している。ハリス45cm付いているのでちょうどよい長さなのがありがたい。
基本的には袖針系の針の9号を使う。食い渋り時には8号や7号を使うこともある。大型用に10号を使うこともあるが出番は少ない。
また、異様に金色の針に食いが良い時もあるので、流線形と早掛け系の金針も準備している。ただ、ほとんど出番はない。
なお、針の根元には金色のビーズを必ず入れるようにしている。いつも利用しているのは「ささめ針キス競技ビーズ」の極小サイズである。
これを忘れると精神的にヤバくなってしまうので忘れずに持って行くようにしている。
釣り方
色んな人のアドバイスなどを参考にさせてもらって日々努力中なので、まだ答えはないが、今のところの自分の釣り方はこんな感じ。
餌付け
- キス釣りでの餌付けは非常に重要
- イソメの頭をチョンがけにする場合とちゃんと掛ける場合の2パターンやる場合があるが、喰いが良い時は頭の固い部分を付けたままチョンがけ
- 食い渋りの時は頭を取ってちゃんと針にかけて吸い込みを良くする
- たらしは長め。3cm – 5cm ぐらいはたらす
誘い・アワセ
- キャストして着底後糸ふけを取ったら、竿を跳ねさせて、1秒間に1回程度の周期で、ポーンポーンポーンを3回程度誘ってからゼロテンで待つ
- 硬い竿の場合は手感度で前アタリが分かったりするのでその時は軽く合わせを入れる
- 柔らかい竿の場合は目感度でモタレアタリが出るので、その時はやや大き目にアワセを入れる
- 誘わないと食わないが誘いすぎもだめ。食いの間を10秒 – 20秒くらい待ってあげると食うような時もある。その時のパターンを早く見つけることが重要
その他の情報
参考情報
- CRカワハギちゃんクラブ2の記事
私はこのHPに全てを教わったと言っても過言では無い。それぐらい大変学びになるサイト。
この記事をベースに基礎を身に着けるのが一番良いと感じます。
- みのろうの釣り雑記
カワハギにキスにアナゴにマゴチと東京湾界隈の魚を総なめにしている御方。この方の試行錯誤の歴史がブログには詰まっており、非常に参考となります。
シロギス釣りの船宿
自身が良くシロギス釣りで使う船宿は以下のとおりである。
シロギス釣行記