テンヤタチウオに初挑戦
東京湾のタチウオ釣りと言ったら60号前後のオモリと天秤に吹き流しの1本針を使った「テンビンタチウオ」が主流である。
しかしこの頃、関西で主流のタチウオテンヤを使った「テンヤタチウオ」が東京湾で流行の兆しを見せている。
テレビでも東京湾でのテンヤタチウオがちょこちょこ特集されるようになってきているので「興味あるな~」程度に考えていたのだけど、羽田かみやのサイトを見ているとリクエスト船で「テンヤタチウオ」が土曜日に出るという情報を知ったのですぐに予約。
船宿の情報を見ていると船で買えるテンヤは限りがあるようなので事前に準備をしておいた方が良さそうと感じたので、YouTubeやら各種メディアでテンヤタチウオの釣り方をお勉強して、必要な道具を完ぺきに準備して臨むことに。
ちなみに、この忍姉様の動画を一番参考にしました。
事前準備:テンヤとエサを仕込む
テンヤは40号
テンヤタチウオでまず大事なのはテンヤ。羽田かみやでは 40号~50号を使うとのことであったが、大阪湾ではほぼ40号という情報を聞いて40号のテンヤを準備することに。
しかし、近場の釣具店ではこのタチウオテンヤが売っていない・・・さすが関西で主流の釣りだけのことはある。
いくつか回ってみてようやく見つけたのが、錦糸町のキャスティング。まぁ多分いつも行くシーサイドのキャスティングとか神田の上州屋とかにはあるんだろうけど、たまたま仕事で錦糸町にいたから寄ったらたまたま売っていたというだけのこと。
今回は40号メインに複数カラーのテンヤを全部で 5 つ購入。
何も考えずに5つ買ったつもりだったが、お家に帰ってよくよく見てみるとフックのサイズが大きいものと小さいものの2種類が混ざっていることが判明。
正直、どっちが良いのか分からないけど、なんとなく大きいフックの方が大きいタチウオがかかる可能性が高そうで良さそう。
ダイワのテンヤにはリーダーもセットになっているので別に準備する必要がないのも良心的。念のため7号と10号のフロロリーダーを作っていったが現場で使用することはなかった。
エサのイワシを仕込む
かみやの場合、船宿で冷凍のイワシが10匹500円という安い価格で購入できるため事前に準備する必要もないが、ネットを見ていると、冷凍のイワシはそのままだと暑さですぐデロデロになってしまい餌持ちが悪いという情報がいくつかあったので、折角だからとエサを仕込んでいくことに。
近くのスーパーに行くとマイワシの立派なサイズが4匹入って約300円ではないか。1パックしか売っていなかったのでとりあえず購入。ほかにエサになりそうなものは・・・と物色していたら冷凍のイワシの丸干しを発見!
丸干しということは塩振って干してるってことか!これは結構餌持ちがいいのではないか?と思いダメ元で購入してみることに。
あとは、仕込みということで、みんな大好きマルキューのアミノリキッドにこれらのエサをジップロックで一晩漬けこむだけ!とっても簡単!
いざ出船!
ポイントは観音崎沖!
天気は晴れ!この日は友人が車で迎えに来てくれるとのことなのでお言葉に甘えて乗せさせていただくことに。
羽田かみやに到着するとすでにたくさんの人でにぎわっている。早々に受付を済ませ船で待機。友人はタチウオが初めてのようなのでタチウオの釣り方を簡単にレクチャー。自分もテンヤタチウオ初めてなのに偉そうにレクチャーしてすいませんでした。
午前7時出船。真夏ではあるが風が心地よく先週の地獄のアミ五目とは打って変わってとても釣りやすい天候。
船宿から釣り場の観音崎はおよそ40~50分程度。その時間は寝て過ごす。
釣り開始!だが動かし方がよくわからない・・・
エンジン音が小さくなり観音崎沖への到着を知らせる。準備していたエサのうちまずは生イワシのアミノリキッド漬けを試そうとするも、思ったより柔らかいのでマルキューの旨締ソルトで追加締めを実施。マルキューにめちゃめちゃお世話になっているな・・・
生イワシを〆ている間に丸干しのアミノリキッド漬けを使って釣り開始。こちらはいい感じに水分を吸ってシャッキリしている!釣れそうな感じ。
まずは 60m 前後のポイントを底から10mまで探る。
動画で学んだ動かし方の基本「ストップ&ゴー」「ただまき」をトライするもなかなかアタリが来ない。ストップ&ゴーについては様々なパターンをトライしてみてもアタリがない。
こんな時はカンニング!ミヨシの人が釣っていたのでその人のテンヤを誘い方をパクる。テンヤは明るい赤系。誘い方は・・・チョンとシャクってステイ・・・あれ?それってテンビンタチウオの時の食いが渋いときの誘いにそっくり。
モノは試しとその人のカラーに近い赤金テンヤを使って同じような誘い方を試してみる。
アタリは突然に!基本は即アワセ?
チョン!巻き!(30cm)ステイ(3秒)
チョン!巻き!(30cm)ステイ(3秒)
これを何度か繰り返しているとコンコンというアタリが!
テンビンタチウオの時のように食い込むのをまとうとしていたら・・・アタリが無くなった。テンヤを上げてみるとお腹だけ食われている・・・
そうか。テンビンタチウオの場合は、針先の魚の切り身の先端からチョンチョンと食べて最後にハリに食い込ませるから、食い込みを待つことが重要だけども、テンビンの場合は下から(お腹から)ガッツリ噛んでくるわけだからそのタイミングでしっかりアワセを入れるとテンヤの針がタチウオに引っかかってくれるのか。
そこに気が付いてからは早かった。
コンコンというアタリがあった時にすかさずアワセを入れて電動リール(フォースマスター600)の巻上を開始。するとガツンと針かかり。テンヤはオモリと針が一体となっているため緩めるとバレやすいのはテンヤ真鯛で学んでいた。一気にゴリゴリと巻いてくる。
竿でランディングすると大変危険なのでリーダーをしっかり持ってから船中に取り込むことも学んできたので、魚が見えてきたら竿を置いてリーダーを手繰って・・・よっしゃ!1匹目ゲットだぜ!そして夏タチにしてはなかなか良いサイズ!
食い上げからの即アワセがキモチイイ!
テンヤタチウオ釣りがなんとなくわかってきたぞー!ということで調子に乗っていろんな誘い方をチャレンジ!
だけどやっぱりさっきの誘い方が一番いいみたい。
そして気が付いたことがステイが長いほど今日は良さそうということ。ステイといっても船は動いているわけなのでタチウオ目線から見ると水平に泳いでいるように見えるのではないかと思うんだけども、ステイ中に下から食い上げてテンションが一瞬無くなるようなアタリがとても多かった。
最初はテンションが無くなった時にアワセることが難しかったのだが、フォースマスター600の中間速設定を 10 ⇒ 20 にして一気に巻上げスタートできるように調整をすると何とか乗るようになってきた。
フワっとした瞬間にガツンと合わせて乗った時がすんごく快感で、これはマジで面白い釣りだ、マジでハマりそうだと心の中からそう思った。
調子よく着々と釣りすすめていき14:30の沖上がり時には9本という成績でフィニッシュ。左舷ミヨシの人と私が9本でトップでした!嬉しい!
エサはなるべく準備していきたい
前半戦が終わり後半戦に差し掛かる時に準備していた丸干し5匹、生イワシ4匹がなくなり船宿から買った冷凍イワシを使うことに。
冷凍イワシは凍っている状態では針につけやすくいいなーとも思ったけれども、すぐに溶けてデロデロになってしまい、エサ持ちがとっても悪かった。
仕方なく持ってきていた旨締ソルトを振りかけて1時間くらい置いておいたら、ある程度身持ちが良くなった。
なるべくなら事前に準備しておいて、足らなくなりそうだったら早めにイワシをもらい塩で締めておくのがベターかもしれない。
最終的には自前エサ9匹+船宿基本10匹+追加4匹=23匹消費しました。
結構消費しますね・・・
沖上がり!お家に帰ってからも楽しいタチウオ!
最終的には指7本サイズ、115cmのビッグタチウオをゲットすることができたのだが、タチウオの楽しみはお家に帰ってからも続く。
刺身に炙り刺、塩焼きと脂ノリノリのタチウオは食べると最高!家族もとても喜んでくれる。
釣って良し、食べて良しのタチウオ釣りは、大手を振っていけることもポイントが高い!ボウズ喰らうこともほとんどないし、1本でもいろいろ楽しめるのもいいね!自宅で消費する分としては2本もあれば十分なのではないだろうか?
使用タックルと感想
- ロッド:ライトゲームSS Type82 H-175
ロッドとしてはテンヤも動かしやすくアタリも取りやすく丁度良かった印象。特にXシートエクストリームガングリップが相性抜群。ガツンと合わせやすいので次回もこのロッドを積極的に使いたいと思う。 - リール:フォースマスター600DH
テンヤタチウオにはベストパートナーであった。中間速設定はタチウオに関しては不要かもしれない。私は中間速20+感度クイックで丁度よかった。食い上げに対応できるようにリールは電動リールでかつすぐに操作できる機種が良さそう。ダイワのJOGダイヤル付きのやつも使いやすそうかな? - 道糸:PE2号
2号で問題ない。1.5号でもいいかもしれないがオマツリが多かったのでラインが傷みやすいことを考えて2号でいいと感じた。 - リーダー:テンヤ付属
テンヤタチウオはひっかけ釣りでもあるのでリーダーが傷むことはほぼなかった。フロロ10号程度で十分だし6号ぐらいに落としも良さそうだが補足するメリットもなさそうなので私は太いままで行きたいと思う。 - テンヤ
40号を使用。カラーは赤金とホワイトが一番アタッた印象。周りはグロー系も当たっていた。今回は濁り潮だったのでそれが良かったのか?