【シドニー沖釣り】ロッドの選び方とオススメ

はじめに

シドニーで五目釣り会に参加して早半年。

これまでの数少ない経験を元に、シドニーで五目釣りをする方々向けにロッドの選び方やおすすめのロッドについてまとめていきたいと思います。

是非、日本に一時帰国する際は、これを参考に釣り具を揃えて頂きたいと思います。

新製品が出る度に逐次アップデートする予定ですのでバイブル的に参照いただけると幸いです。

シドニー湾五目釣り向けロッドの選び方

船釣り用の釣り竿はものすごい沢山種類があります。選び方としては「オモリ負荷」「長さ」「調子」の3要素を基準として選ぶのが基本となります。

オモリ負荷

オモリ負荷とはどの程度のオモリを使って釣りをするかということなんですが、シドニー釣り会で使う船宿のFishFinderでは10oz, BlueReef では12oz のオモリを使います。

1oz が28g であり、1号が3.75gなので、この重さはだいたい70号から90号の重さになります。そのため、これらのオモリ負荷に耐えられるロッドが必要となるわけです。

基本的には設計上のオモリ負荷上限が150号~200号ぐらいのロッドを選ぶと丁度良いように思います。

長さと継ぎ

また、船竿の丁度いい長さというのは、仕掛けや釣り方によって変わってくるのですが、一般的に船釣りで使いやすいとされる長さである2mを基準に選択すると良いでしょう。

一昔前は強度の問題から継ぎのない1ピースモデルが主流でしたが、近年の技術の発達(ダイワのVjoint α等)により、上位モデルでもセンターカット(真ん中から2つに分割できるモデル)が採用されることが多くなりました。

V-JOINT(V-ジョイント)V-JOINTα(V-ジョイントα)TECHNOLOGY STORY #01|DAIWA
しなやかで強い継ぎ目がロッドを根底から変える。V-JOINT(V-ジョイント)V-JOINTα(V-ジョイントα)TECHNOLOGY STORY #01|DAIWA

それでも、強度に不安という方はバットジョイント(持ち手のところから分割されるモデル。ブランク部分は1ピース)を選ぶのも良いかもしれません。

調子

調子とは、竿に負荷がかかった際に、竿全体のどこの部分から主に曲がり始めるのか?というのを表しています。例えば、7:3調子と言われる竿は、竿全体の3割の部分から大幅に曲がり始める竿というわけです。(下図参照)

基本的に先調子のロッド(7:3 – 8:2) は操作性が良いため頻繁に誘いを入れたりオモリを動かしたりする釣りに向いているとされます。

一方で、胴調子のロッド (5:5 – 6:4) は仕掛けを海中で安定させやすいのでコマセ釣り(撒餌を使う釣り)で使われる傾向にあります。

シドニー湾での五目釣りは一番下にオモリが付いている胴付き仕掛けという仕掛けを使いますので、やや先調子気味の7:3調子か8:2調子あたりが操作性が良くてオススメとなります。

予算別オススメロッド

以上を元に予算別にオススメのロッド(オモリ負荷80号前後、全長2m前後、やや先調子)をご紹介したいと思います。

オススメするロッドは安心と信頼のシマノもしくはダイワのものを中心に選んでおります。

1万円台

ダイワ ネライX H-180 他

DAIWA : ネライ X – Web site

安く済ませたい場合はダイワのネライXがオススメです。穂先はカーボンで高級品程感度は良くないですが、それでもシドニー湾での五目釣りには全然問題なく利用可能なロッドです。バットジョイントなので強度も十分。コスパ最強かもしれません。

とにかく、安くマイロッドをという方は良いでしょう。

ネライXにはパワーや長さによって様々な種類がありますが、オススメは全長180cmの H-180。パワーを1段階落としてMH-180にしてもOKです。これは個人の好みで。

多少長くなりますが、全長210cmのH-210, MH-210までぐらいでしたら長すぎずに良いかと思います。それ以上の長さはちょっとオススメは出来ません。

シマノ シーマイティX 73 80-210

シーマイティー X | その他(汎用) | 船(汎用) | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

シマノの一番安い汎用竿のシーマイティXです。シドニー湾で利用するなら73 80-210一択ですね。値段的にもダイワのネライXと同程度です。

 

2万円台

ダイワ アナリスター73 80-210

DAIWA : アナリスター 73 – Web site

今回、釣り部の副部長に買ってきた釣り竿になります。ラインナップは沢山ありますが 80-210がベストです。カーボンロッドですが穂先だけはグラスソリッドになっていて非常に感度が良く、大型魚が掛かっても問題なくやり取りできる万能選手です。値段も2万円前後とリーズナブルでおすすめです。

良い竿というのを実感できるのはこのランク以上からでしょうか。海の中や海底の様子(砂地、泥地、岩場など)が徐々にクリアわかり始めます。

シマノ ミッドゲームSS Type73 HH195

ミッドゲーム SS | ミッドゲーム | 船(汎用) | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

私がシドニー湾釣り会で使用している釣り竿です。非常に軽く穂先の感度も良いため重宝しています。日本では60-70cmクラスのワラサ(ブリ)も楽々釣りあがる強靭なパワーを持つ釣り竿です。

エクストリームガングリップという独特のグリップが特徴で、電動リールにもピッタリ。とにかく釣りやすく疲れません。

軽くて感度も良いのでこのランクを購入すればかなり世界は変わるはずです。右モデルと左モデルがあるので右巻きリールをお使いの方は右モデルを購入ください。

3万円台

ダイワ リーディングMG 73 HH-205MT

DAIWA : リーディング MG – Web site

ダイワのリーディングシリーズという名シリーズのロッドです。リーディングMGは穂先にメタルトップを使用していて感度は抜群。

魚が餌を吸い込む瞬間のモタレアタリを明確に伝えてくれます。まさに、海中が見えると言っても過言では無い。掛けた魚が上の針についたのか下の針についたのか、ついた魚がマゴチかマーウォンかテラグリンか手に取るようにわかるロッドです。

ダイワ リーディングネライ H-200

リーディングネライ (daiwa.com)

ダイワのリーディングシリーズの別モデルです。ネライXの上位モデルという位置づけで1ピースブランクスのバットジョイントモデルです。

リーディングネライの方はMGとは異なり穂先がグラスソリッドになっているので目感度(見た目として穂先に出るアタリ)は最高です。

バットジョイントなのでパワーも問題なく、おそらく1m程度のヒラマサぐらいまでなら難なく上げてくることが出来ると思います。

シマノ ミッドゲーム CI4+ 73 HH200

ミッドゲーム CI4+ | ミッドゲーム | 船(汎用) | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

シマノの中深場用の標準ロッドです。先にお伝えしたミッドゲームSSの上位機種となります。ミッドゲームSSよりも感度が良くロッド自体がタフなので長く利用できること間違いないと思います。

右モデルと左モデルがあるので右巻きリールをお使いの方は右モデルを購入ください。

4万円台以上

ダイワ 極鋭コンセプトゲーム P HH

DAIWA : 極鋭 コンセプト ゲーム – Web site

ダイワの最高峰である極鋭シリーズの汎用ロッドです。穂先はスーパーメタルトップとなっており感度抜群。まぁ、ここまでのランクになると完全に趣味の世界ですが、これがあればシドニー湾で敵なしになることでしょう。

シマノ ミッドゲーム エクスチューン 73 HH200

ミッドゲーム エクスチューン | ミッドゲーム | 船(汎用) | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ

シマノの中深場用の最上位ロッドです。先にお伝えしたミッドゲームCI4+のさらにの上位機種となります。強靭さや感度では最高峰でしょう。右モデルと左モデルがあるので右巻きリールをお使いの方は右モデルを購入ください。

まとめ

今回はシドニー外洋での五目釣りに向いたロッドのオススメを紹介いたしました。

2万円以上のロッドであれば、五目釣りだけでなく、80cmクラスのヒラマサを狙う釣りでも問題なく使用することができるでしょう。

今回ご紹介した竿以外にも、使える釣り竿は沢山存在します。

釣り具屋さんに訪れた際に、店員さんに相談すれば良い竿を見つけてくれると思いますが、シドニーでの釣りのことを知らない店員さんに相談する場合には的確にシドニーでの釣り方について説明する必要があります。

その際には以下のフレーズをお使いください。必ず、素晴らしい釣り竿を選んでくれるはずです。

「80号から100号程度のオモリを使った胴付き仕掛けで釣りをします。イメージとしては東京湾のオニカサゴ釣りに近い釣りです。お勧めの竿はありますでしょうか?」

このフレーズを使えば、素晴らしい釣り竿を選んでいただけると思いますよ!

 

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