2021年釣りフェスティバル開幕!
毎年この時期になるとフィッシングショー・釣りフェスティバルで今年はどんな新商品が出るのだろうとワクワクするのだが、残念なことに今年はコロナ禍のためにオンライン開催となった。
実際に現地に赴いて新製品に触れることはできないが、新製品発表をPCの前でお酒片手にワクワクしながら待つことにした。
ざっと新製品を見渡したところ、船釣りをメインに楽しむ自分にとって2021年の注目新製品は以下であった。
とりわけ関心が出たのが「シマノ フォースマスター200 & 200DH」だったので、ちょっと詳しく見てみようと思う。
出典:シマノ公式ホームページ
フォースマスター200&200DHは超小型電動リール
シマノが出す小型電動リールはこれまで 300番, 400番, 600番 しかなかった。
600番についてはフォースマスター600が2018年に出ており比較的新しいが、フォースマスター300は2015年、フォースマスター400は2014年以降アップデートがなく、フォースマスターシリーズでは小型電動リールはもう出さないのかな?と思っていた。
そんな中での 21 フォースマスター200 の発売であるので、超小型電動リールを買おうとしていた人にとっては朗報なのではないだろうか。
私も超小型電動リールには興味があるのでちょっと注目すべきスペック・機能ごとにまとめてみようと思う。
200サイズの糸巻量
超小型電動リール 200番, 300番, 400番の糸巻量の比較をしてみる。
番手 | PE0.8号 | PE1号 | PE1.5号 | PE2号 |
200番 | 270m | 220m | 150m | |
300番 | 400m | 300m | 200m | 150m |
400番 | 200m |
このように電動リールとしてはかなり糸巻量が少ないことが分かる。
基本的に電動リールは深場で釣りをする際に手巻きで巻いてくるのが大変であるような場合に使うことが多く、大体70m~80mを超えると電動リールが便利だね!となる。
この場合、高切れを想定して使用する深さの2倍以上のラインをリールに巻くことが多いので、200番の場合は PE1.5号を使用した 50m ~ 70m の棚での釣りや、PE0.8号を使用した100m~150mでの釣りで使うと便利そうである。
基本機能はフォースマスター600と同じか?
フォースマスター200のポイントはなんといってもフォースマスター600にも搭載されているタッチドライブであるといえる。というかスペックを見る感じフォースマスター600の小型版と見ることもできるだろう。
実際にシマノのサイトでは、以下のようにほとんどフォースマスター600と共通したスペックとなっている。
違う点としてはフォースマスター200は CI4+ボディとなっている点。あとは、フォースマスター600まにはフカセモードがついているが 200 には付いていない点が違う。
フカセモードとは軽い負荷の仕掛け回収時と魚が掛かって重い負荷で仕掛け回収をした時では、電動リールのカウンターに誤差が発生しやすいため、その時の巻きこみを防止する機能だが、負荷の違いによって誤差の出やすいナイロンラインを使うような場合でない限りそこまで必要ないように思う。
フォースマスター200はPEライン専用という立ち位置の製品なので、フカセモードがついていないのだろう。
機能・スペック | フォースマスター200 | フォースマスター600 |
CI4+ | 〇 | |
NEWタッチドライブ | 〇 | 〇 |
スピードクラッチ | 〇 | 〇 |
MUTEKI MOTOR+ | 〇 | 〇 |
NEW海底・魚群水深表示 | 〇 | 〇 |
Sコンパクトボディ | 〇 | 〇 |
楽楽/速度一定モード | 〇 | 〇 |
ファインドットLCD | 〇 | 〇 |
探見丸無線通信 | 〇 | 〇 |
フカセモード | 〇 | |
ヒートフリーシステム | 〇 | 〇 |
ファイアマッハシステム | 〇 | 〇 |
カーボンクロスワッシャ | 〇 | 〇 |
e-エキサイティングドラグサウンド | 〇 | 〇 |
言語切替(日本語/英語) チョイ巻 チョイ止 さそい 棚メモ 棚タイマー 糸巻学習補正 糸落スピード表示 電動巻上負荷表示 仕掛回収時間表示 上から/底からモード 超微変速制御 電動等速巻制御 ハンドルスピード表示 モーター&クラッチ連動機能 電動超スロー巻上げ | 〇 | 〇 |
フォースマスター200&200DHの使い道は?
このようにフォースマスター600の超小型版であるフォースマスター200であるが、どのような使い道があるのか色々妄想してみようと思う。
タイラバ
今回のフォースマスター200は電動タイラバをメインに使うことを想定して作られているように感じる。タイラバの場合、着底後すぐに一定の速度で巻き上げることが鍵となるが、このフォースマスター200には着底後すぐにスピードクラッチでクラッチを戻すと自動的に巻きがスタートする機能が付いている。
この機能を使えば、「まずは速度8でトライ」「徐々に速度を上げていきながら今日の速度を素早く見つける」「アタリ速度が分かったらそれを繰り返す」といったようなゲームの組み立てが出来そうだ。
イカメタル・マルイカ
昨年トライしようと思ったが、無念のシケによる出船中止で泣く泣くキャンセルとなったイカメタル。
PE0.6号 ~ 0.8号を使い100g程度のメタルスッテを海底まで落として釣るゲームである。
深い時には100m近い棚を狙うこともあるので、電動リールがあれば便利という場面も多いだろう。特に、仕掛けを回収するような時には電動リールがあれば、回収中に別の事(魚を〆たり)もできるので手返しUPにもつながる。
イカメタルゲームで使うのも面白そうだ!
また、やったことは無いが深場マルイカでの釣りにもオススメできそうである。
電動ジギング(タチウオ)
最近は電動リールでのジギングが流行っているようであり、タチウオなんかも電動ジギングで狙うこともあるようだ。
PEラインが1号~1.5号を使用することが多いとのことなので、このリールであれば 100m 前後の棚までは対応できそう。
電動ジギングのような釣りではとにかくタックルの軽さが重要になるようなので、フォースマスター200 は 395g と電動リールの中でもかなり軽い部類なのでベストマッチな気がする。
私はジギングはほとんど経験がないがこのフォースマスター200を手に入れたら是非ともトライしてみたいと思う。
ライトヒラメ
ライトヒラメは PE1.5号~2号を使用し深さ20m ~ 50m を攻めることが多い。
私も一度だけチャレンジしたことがあるが、引きの強いヒラメをヒットしてから海面まで手巻きで上げてくるのは一苦労である。
特に私がチャレンジした仙台湾ではかなり棚が深かったため、イワシがちゃんと生きてるかチェックするために、そーっと海面まで上げてくるプロセスがかなり面倒であった。
電動リールであれば、低速巻きでロッドキーパーにおいておけばいいので便利である。ライトヒラメには電動リールを是非とも使いたいと感じる。
フォースマスター201&201DH(左巻き)は?
小型電動リールとなると左巻きのリールを愛用している人も多いみたいだ。
自分は両軸リールは右巻きを基本としているが、カワハギ釣りの時だけロッドを右手で誘いたいので左巻きのリールを使っている。
フォースマスター200ぐらい軽いリールであるならば、もしかするとカワハギ釣りのような釣りでも電動リールは使えるのではないか?とも感じている。
そうなってくると左巻きのリールが欲しくなるところだ。
今回の新製品発表では左巻きの発表はなかったが、間違いなくニーズはあるし、今後出してくると思う。
フォースマスター600の時は、発表から1年で左巻きのフォースマスター601を出していたが、この時はタッチドライブのアップデートやらなんやらいろいろ入ったので、1年という歳月がかかっている。
今回のフォースマスター200の場合はもしかすると半年後ぐらいに左巻きのフォースマスター201やフォースマスター201DHが発売されるかもしれない。
期待して続報を待ちたいと思う。
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