イシモチは初心者向き?
釣り初心者に向いている釣りものと言えば「アジ」か「シロギス」が多いだろう。
そもそも釣り初心者は船に乗ることに慣れていないので必然的に午前船・午後船といった半日船にする必要がある。
そうなってくるとアジ・シロギスあたりがやはり範疇になるのだが、この時期は「半日イシモチ船」なる船がいくつかの船宿からでている。
今回は、初心者の友人(2名)を誘っての釣行であったのと、来週にアジに行く予定があったので「午後イシモチ船」を選択した。
そして、釣った後の食事も楽しめる金沢八景荒川屋より出船することにした。
アワセが難しいイシモチ
11:30am に金沢八景駅に集合し徒歩で荒川屋へ向かう。
受付前の食事場所では午前船を終えた人たちがくつろいでいる。アジは沢山つれたようだ。さて、イシモチはどうかな?
12:45pm に出船。船は20分ほど走り、本牧沖に到着した。今日は風が強い予報。多少の不安を感じていたが釣り場ではそこまで風が吹いておらず釣り日和となった。
イシモチ釣りは基本的に胴突き仕掛けなので初心者にも取り扱いやすい。
釣り開始の合図。まずは友人2名の釣りをお手伝い。友人Aは私所有のダイワライトゲームX 73 MH-190 を使用。友人Bは貸し竿(アジ用のやや硬い竿)を使用。
開始早々、友人Aが爆釣状態。友人Bはたまにアタるもなかなかアワセがうまくいかない。20分ぐらい頑張っているとようやくポツポツと釣れるようになってくる。友人2名が手慣れた頃にようやく自分も竿を出す。
自分はダイワ キスX S-180 という柔らかめの竿を使用。開始早々子気味良いアタリが。自分も爆釣状態に。しかし友人Bがあまり釣れていなかったので見かねて竿を交換してあげた。すると友人Bにデカいイシモチがヒット!どうも柔らかい竿の方がアワセやすいようだ。
しばらくすると海も落ち着いてきた。あまりアタリが来なくなっている。周りのベテランを見てみると・・・コンスタントに釣っているではないか・・・うむむ。その違いは何だ?
中乗りさんに聞いてみると、「道糸を10秒ぐらいたるませて。そのあとに聞き合わせ。アタリがなかったら1mぐらい誘ってもう一度10秒待つ。これを繰り返す。」とのアドバイスをいただいた。
やってみると・・・確かにアタリが出るようになった。奥が深いなイシモチ。ただ、アタリはあってもなかなかアワセが効かないことが多い。
イシモチ仕掛けの針はムツ針になっており、魚が針を吸い込んだ状態ではすっぽ抜けてしまう。大切なのは魚が吸い込んだ後に反転することで口に確実にフッキングするのだ。つまり、吸い込ませた状態で違和感を感じさせ反転させることが重要。
アジも同様のムツ針を使っているがアジはどうやらエサを食べるときに反転する癖があるらしく勝手に針掛かりしてくれるようだ。
ところがイシモチはアジほど反転して捕食しない。なのである程度の「待ち」と「聞き合わせ」が重要となってくる。
このような考察をいろいろしながら試行錯誤していると、沖あがりの時間。半日船はあっという間だね。
釣って楽しい食べて美味しいイシモチ
船宿に戻ってきた後はお待ちかねの「お食事タイム」
荒川屋さんでは事前に予約しておけば1人2200円で6匹まで料理してくれる。
今回は友人A15匹、友人B16匹、私25匹という状況だったので数は十分。
イシモチは水っぽい魚といわれるが、釣りたては刺身にしても美味しく、また、唐揚げやてんぷらにしても美味しく頂ける。
持ち帰ったイシモチはすり身にして蒲鉾にしたりさつま揚げにしたりして楽しみました。
なお、すり身にする際は魚の分量に対して「塩2%、砂糖5%、味醂3%、卵白1個分」を入れると美味しいお味になりました。