タチウオ、アマダイ、コマセマダイ、イサキ・・・といった東京湾の魚たちとこれからもずーっと遊んでいきたいなぁと考えながら小型の電動リールを物色していた。
実際、手巻きでも対応できなくないのだが、やはり60 ~ 80 号のオモリを100m前後で使うとなると小型電動リールが欲しくなる。
毎日のように釣り具メーカーのサイトを覗いたり、メルカリやヤフオクを覗いたりしていた今日この頃であるが、メルカリで大学生の頃に使っていた楽器を売ったらいいねガンになったので、購入を決意。
購入したのは「フォースマスター600DH」である。
結局ヤフオクで購入したのだが、購入のプロセスについてはまた別の機会にまとめようと思う。
シマノ600サイズは東京湾近海にピッタリ
電動リールはヤリイカ、スルメイカ用に購入したフォースマスター2000を持っているが、そのリールを小物に使うには重すぎてなんとなくためらっていた。
そこで、フォースマスターの600サイズか1ランク下げたプレイズ600を購入しようと検討。
ただ、フォースマスターシリーズはやはり高く、新品だと5万~6万もする。
一方でプレイズにすると 3万 ~ 4万といったところだ。
ここで、一つ下のランクのプレイズを購入するものありかも?と思ったけど、やっぱりフォースマスター欲しい。そして、悪名高き?タッチドライブも使ってみたい。
そこで、ふとメルカリやヤフオクといった中古市場を覗いてみたところ状態の良さそうな中古品が4万円前後で出ているではないか。タッチドライブが馴染まなかったら売ればいいやと思い購入を決意。
そして到着したのがこちら。最近買ったライトゲームSSのエクストリームガングリップにもピッタリマッチしてくれる。
とりあえず、今週末はこいつらと共に南房へイサキ釣りにでも行ってこようかな?
デモモードでタッチドライブ訓練
本当に感度はスローがおすすめ?
さてさて、到着したフォースマスター600DHであるが、一番気になるところはタッチドライブである。
ネットの口コミを見ると、「タッチドライブの感度が敏感過ぎてすぐに Hi スピードになってしまう」というのがかなり多い。
そのため、到着してまずやったのが「デモモード」にしてタッチドライブを実際に使ってみることだ。
リールを竿にセットして、あたかも誘いを入れているときにアタリがあったことを想定して・・・むむ、確かに微調整が難しい・・・これは訓練すると慣れるのか?
ネットで 「タッチドライブ コツ」 と検索をしてみると、いろいろな人がSNSやブログで書いているが、多くの意見はこうである。
・指先ではなく親指の腹で操作する
・感度をスローに設定する
この2点が共通して言われていた。
シマノの公式サイトでも松本圭一さんが
「感度設定はクイック、ノーマル、スローの3段階です。初期設定はノーマルですが、最初に使うときはノーマルより強い押圧でスピード調整が可能な(感度ダウン)スローがおすすめです」
と言っている。
確かに親指の位置はしっくりくるようになって、操作も幾分かしやすくなったが・・・あれ?なんだかノーマルの時よりもコントロールがしにくくないか?
今度は感度をクイックにしてみた・・・すると、かなりコントロールが効くようになった。あれ?感度を上げた方がコントロールがしやすいのか?いったいどういうことだろう?
「感度」という言葉の罠
いろいろ設定を変えて動かして感じたことは、このタッチドライブの「感度」というのは押圧センサーの敏感さではないんじゃないか?ということ。
そもそも、「感度」の指標が「クイック」と「スロー」というのが違和感満載だ。普通なら「センシティブ」とか「ダル」とかではないだろうか?
この「感度」という言葉から私が勝手に想像していたタッチドライブのイメージはこんな感じである。
押圧の感度が低くなれば(図の赤線)目標となる中間速度までの押圧に幅があるため(図の赤矢印)ある程度強く押してしまっても大丈夫であり、反対にクイックになると目標中間速度以下の速度にするための押圧の幅がシビアになりかなり繊細なコントロールを求められるというものだ。
しかし、実際に使ってみたところなんか違う。少なくともこのイメージで使うとあまりうまくコントロールできなかった。
試行錯誤を繰り返した後になんとなく掴んたイメージは以下のような感じである。
実際にはリールで使われている圧力素子の特性とその圧力素子からの信号をどう処理しているかでカーブは決まってくるが、使ってみた直感としては、「押下時間」によって速度はほぼリニアに変化し、押圧によって加速度が変化する。クイックの方がスローよりも速度の立ち上がりは早い。
ある中間速にしたい場合、スロー設定の際には押圧弱であればかなり長い時間押し続ける必要がある。(図中赤矢印)
これを、より早く目標速度に近づけようとするとより強い力で押下するわけだが、強く押せば押すほど加速度は大きくなり目標値前後で止めることが難しくなる。
一方、クイック設定にした場合、押圧弱であっても早く速度が立ち上がってくれて、結果的に短い時間で目標値周辺に達してくれる。スロー設定時の押圧強よりもなだらかな速度変化なのでコントロールもしやすい。
実際にデモモードで使ってみた時も、スローは押してからリールが動き始めるまでのレスポンスが遅すぎて使いづらかった。あれ?思ったより遅いな?とおもってさらにスイッチを押し込んでしまい、結果的に高速巻きになってしまうことが多かった。
クイックにすると、ボタンを押してからすぐにリールが巻上を開始するので、軽く押し込んだ状態で固定をしていると、スピードが「1…2…3..4.56789」と上がっていってくれ、レバー式やダイワのJOGダイヤル式の電動リールの感覚でスピードの調整が出来た。
タッチドライブのコツは押し込んで固定
なんとなくわかった操作のコツとしては、
1.親指の腹で操作
2.タッチドライブの感度はクイック
3.一気に目的のスピードまで出そうとせずに、軽くジワーっと押し込んで固定。イメージはダイワのJOGダイヤルをジワーっと早くする感覚。もしくはシマノのスピードレバーの重さがすごく重くなった感覚。
4.最悪、速度を一つ上げる感覚で軽く手前側に押してそのまま固定。スローだったら中間速までかなり時間かかるけど、クイックならすぐに到達。
これでチャレンジしてみようと思う。
いろいろ述べてきたが、これはまだ机上の空論でしかなく、実際の現場で使ってみると、操作ミスが出そうなことは否めない。
そのため、早くフォースマスター601に搭載された Newタッチドライブ の「中間速設定」を入れることができるようにしてほしいものである。シマノさん頼みます。
中間速設定キター!
ここまでブログを書いたその日、なんとシマノよりうれしいお知らせ。Force Master 600 シリーズにも修理対応で中間速設定が搭載されるのだ!
これでもう少し安心して操作をすることができる。
アップデートについてはこちらを参照のこと。
あとは実釣あるのみ!
さて、懸案事項であったタッチドライブも問題なく使えそうなのであとは実釣を重ねるのみである。
ちょうど友人と南房のイサキ釣りを楽しもうかと思っていたので、せっかくだからフォースマスター600DHをデビューさせようかと思う。
早速釣具屋に行き、PE4号を150mほど巻いてもらった。今週末は上限50匹を目標に頑張るぞ!