シドニーでの船釣りデビュー戦はガンガン釣れて大満足!

オーストラリア初船釣りへ!

オーストラリアはシドニーに来てはや3か月が経とうとしている。

シドニーでの釣り事情についてはいろいろ調べながら、港や堤防でのアジ釣りやエギングなどの陸からの釣りは何度かトライしてきた。

ところが、船釣りについては中々トライする機会がなかった。

というのも、東京湾と違い乗合船というシステムが広くあるわけではないので、基本的にチャーター(仕立て船)を仲間を集めて仕立てる必要があるわけだ。

シドニーでは多くの日本人が生活しており様々なコミュニティを形成している。その中に釣り好きな人が集まった釣りクラブというコミュニティも当然存在している。

この3か月間で日本人の釣り好きコミュニティの1つに参加することができたため、月1回実施されている船釣りに参加させていただくことになった。

今後は定期的にこちらのコミュニティからの船釣りを楽しみたいと思う。

シドニーでの沖釣り基礎知識

さて、シドニーでの船釣り参加が決まったわけであるが、仕掛けやタックルについては全くの素人である。

コミュニティの中でも船釣り歴が長い方に詳しい状況をお伺いした。

  • 釣り場はフェリー乗り場から1時間程度の近海外洋
  • 仕掛けや餌はすべて船宿側で準備される。餌は主に魚の切り身やイカ。特餌持込はOK。
  • 仕掛けは2本バリ胴付き仕掛け。オモリは10oz前後(約70 – 80号)
  • 道糸はPE2号~3号
  • 水深は60m ~ 80m 前後

以上のことから手持ちのタックルのうち、シマノのミッドゲームSS 73HH 195 が良さそうだ。

リールは手巻きのベイゲーム 150DH が丁度良いだろう。

1回チャレンジしてみて手巻きが厳しそうなら電動リール(シマノフォースマスター600DH)を利用しようかと思う。

なお、タイラバやジギングも状況によって使えるとのことだったので、軽めのジグとタイラバを持って行くことにしたのだが、こちらは軽すぎてまったく使い物にならなかった。150g – 200g 以上のジグやタイラバが必要そうだ。

今回チャーターする船は FishFinder という船だ。釣った魚はその場で神経締めして血抜きをしてくれるので、非常に良い鮮度で魚を持ち帰ることができる。

Fishing Charters Sydney Boat Trips, Harbour & Deep Sea Whale Watching
WELCOME TO FISHFINDER FISHING CHARTERS Fishfinder Charters operate out of Sydney Harbour in New South Wales, Australia. ...

いざ出船!初シドニー沖!

5:45am フェリーターミナル集合

シドニーでの桟橋システムがどのようになっているのかはあまり詳しくないのだが、今回のチャーター船はシドニー湾内の定期船が就航する小さなフェリーターミナルから出発する。

フェリーターミナルへ集合時間の40分前に集合すると・・・誰もいない。早朝は定期フェリーの運航時間外というのもあって他の客もおらず伽藍としている。

出発20分前になってポツリポツリと集まってくる。東京での癖か出船1時間ぐらい前には着いておきたいと考えたわけだが、結構ギリギリでも良いようだ。

現在住んでいるところから車で20分というのもあって非常に便利なのだが、日本と違って24時間営業のコンビニとかがほぼ無いので前日のうちに食糧や水などの調達は済ませておかなくてはいけない。

6:00am 出船!

いよいよ出船時間だ。荷物を詰め込み外洋へ向かって出船!

釣り場までは1時間弱ほどの航程であるのだが、東京湾と違ってガンガン飛ばすわけではないので比較的快適な航程である。

釣り座には竿を立てるための穴が設置されているが、日本の遊漁船と違い、やや斜めになっているので竿が飛ばされないか若干不安である・・・おそらく大丈夫だろうが念のため尻手ロープを付けておく。

夜明けが近づく。明け方のシドニーシティと海はとても綺麗だ。

7:00am 釣り開始!仕掛けはシンプル!

1時間程航行していよいよ船が速度を落としポイントへ。釣り開始の合図が近づく。

今回の仕掛けはすべて船で準備してもらえる非常にシンプルな胴付き仕掛けだ。

結構大き目のムツ針が2本と重さ10oz (約280g)と表記のあるオモリがセットとなっている。10ozということはおおよそ70号から80号の間の重さである。

最初は何も知らずにジギングをしてみようと軽めのジグをセットしたのだけど中々着底が取れず、さらには船がドテラ流しで流れていくので全く釣りにならなかった。

ジギングをするなら150g ~ 200g 以上のジグを準備すべきだったと反省。すぐに餌釣りにチェンジ。

餌釣りにチェンジと中乗りさんにお願いすると仕掛けと餌を準備してくれた。至れり尽くせりである。

7:30am ドテラ流しの洗礼

今回の船は風を船の側面に当てて流す「ドテラ流し」という手法で船を流していく。

当日はやや風が強いということもありドテラ流しの流れ方も多少早かったのだろう、最初慣れるまで非常に時間がかかった。

私自身、ドテラ流しで船釣りをした経験はほとんどないため道糸の取り扱いに当初苦戦をした。

今回は方舷(左舷)だけだと釣り客が収まりきらず、右舷の艫も釣り座となっていた。私はこの右舷艫の釣り座であったので、道糸が左舷側にどんどん出払ってしまう。

ちょっと放置するとすぐにお祭りしてしまうので、2~3分置きに仕掛けの入れ替えをした。この時ばかりは電動リールにしておけば良かったと後悔・・・

増しオモリをもらおうとしたのだが船のオモリはすべて一緒に揃えているとのことで、このまま我慢して釣るしかなさそうだ。

釣りにくいと言っても、着底は十分とれるし、着底から5分ぐらいは粘れそうなので、とりあえず釣りにはなりそうだ。

8:00am アタリはガンガンやってくる!

流石オーストラリアというべきか・・・魚影が非常に濃い!

着底した直後からガンガンとアタリがくる。

おそらくはエサ取りの類だろうチリチリしたアタリから、啄むようなアタリなど様々なアタリを感じられる。

針のサイズが大きいのもあってか中々針掛りはしない一方で、小さい外道が釣れるのを防いでくれているのでそれはそれで良さそうだ。

とりあえず、外道っぽいあたりがあれば、一度仕掛けを底から1m~2m程度上げて外道を散らしつつ、大型がかかるのを待つ。

しばらくすると、いままでのアタリとは違う、大きく吸い込むようなアタリがあった。

アワセを入れると綺麗に乗ってくれた。

結構強めのドラグ設定にしているけれどもかなりラインが出される・・・これはちょっと大きいサイズだ!

水面まで丁寧に上げてくると・・・なんだコイツは??

オーストラリア初船釣りで初GETターゲットはマーウォン?という魚らしい。

結構メジャーで釣れるらしく、味はマダイに劣るものの、皆さん持ち帰って食べられるとのこと。

今回の釣りクラブでは釣った魚の何匹かは翌日の懇親会用にお渡ししてプロに料理してもらうという趣向であるので、早速懇親会用にキープフィッシュが出来たわけである。

10:00am アタリは止まらず!

それからマーウォンを2本ほど追加すると、ある程度の釣り方やアタリの取り方、アワセの入れ方が分かるようになってきた。

それでも、外道が多いようで、様々な試行錯誤を繰り返し、大型魚をゲットする施策を打った。

まずは、餌。

餌はイカ、イワシの切り身、エソの切り身などがミックスになったものをもらえるのだが、イワシの切り身は吸い込みが良さそうな一方で餌持ちが悪くいため、エサ取りが多い場合には不向きだと考えたので利用をやめた。

それからは、基本的にイカかエソの切り身を使ってのチャレンジであった。

イカは万能餌であり餌持ちも良いので積極的に使っていったのだが、アタリが出る一方でアワセのタイミングが難しく感じた。特にイカのゲソ部分を使うとどうもアワセがうまくいかないので、半分に切って使うなど工夫をした。また、イカは集魚効果が高いのか外道系のアタリが多くなったように感じた。

エソの切り身は皮面からチョン刺しとした。エソの切り身はイカよりも食い込みが良く、即アワセしてもフッキングしやすかったのでかなり活用した。ただ、集魚効果はイカの方が高そうだった。

そういう状況であったので、集魚効果が高く餌持ちの良いイカを上針に、エソの切り身を下針にセットすることにした。

次に誘い。

胴付き仕掛けでの釣りなので基本は底を取り、かるく誘いを入れながら、たまにゼロテンをしてみるなど試行錯誤を繰り返してみた。

ドテラ流しなのでゼロテンをし過ぎると流されてしまってオマツリを誘発してしまうので、なるべく最低限とするなど配慮をした。

これらの試行錯誤を試してみるとするとよりアタリが鮮明にそしてアワセが成功しやすくなったように感じた。

そのおかげか、Red pigfish、オニカサゴ、マゴチなどの多様な魚種が釣れてくれた。シドニーの豊富な海に感謝である。

12:00pm 沖揚がり!豊富な海に感謝!

それからもアタリが途絶えることはなく、キッチリとフッキングしてくれると、大型のマーウォンやマゴチ、エソなどが遊んでくれる。

沖揚がり直前になるとマダイの実績のあるポイントへと移動しマダイ狙いを実施した。

周りの人は大小様々なマダイをヒットさせていた一方で私のとしてはマーウォンだらけ・・・

恐らくではあるのだが、ドテラ流しで右舷にいた影響である程度餌を動かす必要があり、そのため、憶病なマダイが食いついてこなかったのではないか?と想定している。

そんなこんなでタイムアップ。沖揚がりの時間となってしまった。

皆で釣れた魚はこんなにも沢山!

明日の懇親会が楽しみである。

 

次回に向けて

今回はマーウォン祭りとなっていたわけであるが、次回以降はもう少し色んな釣り方を試してみたいと思う。

今回は船がドテラ流しで流すことが良く分かったので、ドテラ流し用のタイラバ、150g ~ 200g のタイラバを使った釣りや、200g前後のジグを使ったジギングをやってみたいと考えている。

なお、懇親会用に出したあまりの魚はお持ち帰りしまして、じっくりと時間をかけて楽しもうと思います。

本日のタックル

  • ロッド:シマノ ミッドゲームSS 73 HH195
    オモリ負荷も200号まで行けるので80号前後の今回の釣り、特にドテラ流しで体感の重さが重くなる場合に丁度良かった。中深場ぐらいにも対応できるし万能選手。
  • リール:シマノ ベイゲーム 150DH
    ライトゲーム全般に使っているリールであるが今回の五目釣りでも大活躍。ただ、さすがに疲れたので次回は電動リールを使いたい。

 

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