タイラバ出船不可・・・荒れる玄界灘
GWは妻子を連れて実家の福岡に帰省する。
毎年そのタイミングでタイラバ釣行を計画するのであるが、今年のGWはあいにくかなり天候が悪かった。
出航確率は五分五分か?と覚悟をしており、念のため4/29 と 5/1 の2日間タイラバ船を予約していた。船宿は福岡市東区の東浜より出船する海皇丸である。
タイラバのポイントは壱岐付近であったり沖ノ島付近であったりと様々であるが、外洋が荒れてタイラバに出船できなかったとしても、湾内が穏やかであればタチウオ船として出船してくれるというシステムがあるため、さすがにタチウオ釣りぐらいは行けるだろうとタカをくくっていたのだが、4/29は大雨、5/1は湾内もシケとのことで両日ともタチウオ釣りも出来なくなってしまった。
こりゃいかんと、5/2 の予定を何とか 5/1 に持ってきて、5/2 の釣行を決意。なお、5/2も沖はシケ予報なのでタチウオ狙いで手当たり次第に福岡市内の船宿に電話をしまくった結果、姪浜漁港から出船するピスケスさんが空き1名ということで滑り込みセーフでタチウオ釣りに行けることになった。
とりあえず安堵。
博多湾テンヤタチウオ初挑戦へ!
さて、博多湾でのテンヤタチウオに初挑戦するということで、道具を揃えなくてはならない。事前に調べた情報によると、
① 竿とリール・道糸はタイラバ用でOK
② リーダーは5号から12号
③ テンヤは8号から15号
④ 餌はキビナゴかイワシ
と、東京湾のテンヤタチウオのイメージとはかけ離れた情報が出てくる。
特に、小さなテンヤは東京近辺では手に入らないので、地元の釣り具屋であるポイント香椎店へと向かい、あれやこれやと教えてもらいながらテンヤや仕掛け、餌を購入する。
竿についてはタイラバ用に持っている紅牙Xを一応準備しているが、「テンヤタチウオだと先調子だろう?」という先入観もあり、購入して1度も使っていなかったダイワ リーディングLG 82H-180MTも準備した。
個人的にはテンヤの操作性が良くなるリーディングLGをメインに利用してみるプランでチャレンジしてみる予定だ。
リール・道糸についてはタイラバ用のPE1号を巻いたオシアコンクエスト200HGを利用。リーダーはタイラバ用に5号を接続していたが、ピスケスの船長が「8号が良いですよ」と教えてくれたのでフロロ8号をチョイス。
テンヤは風が強い予報だったので、10号と15号を3つずつ準備。餌は釣具店おすすめのイワシだ。
さて、これで準備は整った!
姪浜漁港からいざ出船!
5:30am 姪浜漁港集合!
今回の出船時間は6:00amとのことだったので、5:30am頃に姪浜漁港へ集合する。
今回は実家からタイムズカーシェアを使っての釣行となった。姪浜漁港の出船場所には漁港のパーキングがあり、1時間100円/12時間600円/24時間1200円で駐車可能だ。
しばらくすると、ピスケスの船が到着する。早いモノ順で釣り座を確保する。
博多湾のタチウオ釣りはドテラ流しで釣るようなので片舷だけに乗船する形となる。
私は2グループ目であったので艫を確保。そそくさと準備を始める。
6:00am 出船!ポイントはすぐ近く!
定刻の 6:00am に船は出船。姪浜漁港から西戸崎方面へ向かう。
博多湾は全体的に水深が浅く、そのほとんどは水深10m以下である。
そのため、タチウオ釣りのポイントは航路上のやや深い場所となる。それでも水深15mちょっと非常に浅い。東京湾の夏タチレベルの浅さである。
出航して15分程度でポイントに到着。早速釣り開始だ。
6:15am 釣り開始!ただ巻きがセオリー?
船長の合図で釣りを開始。ドテラで風を受けて船は流れていく。
朝はそれほど風が強くないせいか船の流れ自体はあまり激しくはない。まずは10号のテンヤを装着して実釣スタートだ。
釣り方としてはテンヤが着底後、ゆっくりとただ巻きをするというのが基本のようだ。船長からも「早合わせはしないで、ちゃんと食い込ませて」とアナウンスがあった。
テンヤタチウオというと、ノンストップバイブレーション釣法のようにガンガン誘いを入れて、たまにフッと穂先を止めると「ポンッ」と穂先が跳ね、それを「バシッ」と掛けていくような攻めの釣りというイメージを持っていたが、博多湾の場合は天秤タチウオのようにじっくり追わせて食い込ませて掛けるようだ。
周りの人もタイラバロッドのような比較的柔らかい竿を利用し、ずーっとただ巻きをしている。
自分としてはあまりただ巻きで釣れるイメージが付かなかったので、とりあえず、まずはリーディングLG 82H-180MT をチョイスし、東京湾的なバイブレーションを入れつつ、ジャークなどを織り交ぜて色んな誘いを試してみることにした。
7:00am 待望のアタリ!
周りの人も全く当たらない状態が30分ほど続く。
周りの人はじっくりとただ巻きをする中、自分だけがバイブレーションだのジャークだの世話しなく動いているので少々恥ずかしい。
そんなとき・・・
グン!とアタリ!
すかさず合わせを入れると・・・乗った!!!!
グングンと引き込む良いアタリ!!!さすがタチウオ!!!
上げてみると・・・指4本サイズの良型タチウオ!!!
ニューロッドのリーディングLGもいい仕事してくれました!ウロコ付けはとりあえず完了!(タチウオにウロコがあるかどうかはさておき・・・)
これで、バイブレーションだのジャークだのの誘いの釣りも有効であることが分かった。
ガンガンいくぞ!
8:00am ついにドラゴン登場!
それからも、周りの人たちがただ巻きをしている中、一人で必死に誘いを入れる時間が続く。ただ、今日は全体的に渋い模様だ。
そんな中、ただ巻きをしている人が連発すると、ちょっとだけ心を揺さぶられるが、我慢してジャークを続ける。自分との闘いだ・・・と・・・穂先に違和感・・・?
エイヤ!とアワセをいれるとグングンと引き込む・・・これはデカい。
流石にリーダー8号でも冷や冷やしながらのやり取りで、なんとか船上に引っ張り上げたのは指5本越えのドラゴンサイズ!
博多湾ドラゴンGETであります!
10:00am 風も強まりただ巻き優勢!
それからバイブレーションやジャークで2本を追加し、4本程のタチウオをGETした頃、風が強くなってきた。
ドテラで船が流れているので風が強くなるとどうしても道糸の払い出しが大きくなるため、バイブレーションやジャークの動きがなかなかテンヤに伝わりづらくなる。
自分でテンヤを動かしていても、「これ、ちゃんとテンヤ動いている?」と疑問に思う程。あまり激しくすると棚が浅いためすぐに水面までテンヤが来てしまう。
そこで、郷にいては郷に従えと、ただ巻きでタチウオを狙うことにした。
風が強くなったタイミングでただ巻き勢にバタバタとアタリが来たので、もしかすると、テンヤが船からある程度遠ざかった状態で一定の層を漂わせるような動きが博多湾のタチウオには効果テキメンなのかもしれない。
着底後、根掛しないように 1m ほど巻き上げてから、じっくりとスローリトリーブ・・・
すると、たまに、「カツカツ」という微かなアタリや、天秤タチウオの時に感じるようなモタレるようなアタリが出ることがあった。
そのタイミングで早合わせせずに同じ速度で巻き続ける・・・すると、まるで天秤タチウオをしているかのように、モタレアタリが本アタリとなりグングンと引き込む。
なるほど、船長の言っていた「早合わせするな」というのはこういうことだったのか。
確かにこの釣り方であればタイラバロッドのような柔らかめのロッドで釣るのが良さそうである。非常に勉強になるなぁ~
11:45am 沖揚がり!6本で竿頭!
そんなこんなで風も強くなり、また、潮止まりということもあってなかなか船中でタチウオが上がらなくなってきた。
こういうタイミングでは、ただ巻きよりもジャークだと、最後の力を振り絞ってジャークを繰り返し、穂先をピタっと止めてやると・・・グググと穂先を引き込むアタリ。
すかさずエイヤとアワセをいれてラスト1本をゲットです!
テンヤを活発に動かしていると結構即アワセでも良いなという印象。
結局、トータル6本という、そこまで良い釣果ではない状況ではあったものの、数・型共に船中トップとなりました。
初、博多湾テンヤタチウオ釣行としては上出来ですかね?
まとめ
今回は初めての博多湾テンヤタチウオにチャレンジしたが東京湾テンヤタチウオとはかなり様子が異なることが分かった。
特に、水深15m前後の浅場をテンヤで攻めるため、かなりタチウオの警戒心が強いため、ある程度ドテラで船からテンヤを離した方がアタリがあるようにも思えるし、アクションも派手過ぎない方が良いように感じた。
そういう意味では東京湾の天秤タチウオのようなイメージで誘いを入れるのが効果的であるように感じた。ここら辺は別途、考察記事を書いてみようと考えている。
本日のタックル
- ロッド:ダイワ リーディングLG 82 H180 MT
ダイワの名竿リーディングシリーズのライトゲーム用。博多湾では柔らかめの竿を使うことが多いようでこのような硬調の竿を使っているのは自分だけであった。ただ、テンヤの操作は非常にやりやすく、攻めの釣りをするのであればこのロッドは抜群に良い。
- リール:オシアコンクエスト200HG
シドニーからの帰任祝いで購入した金ピカリール。今回はタイラバ用にPE1号を巻いていたのだがそれをそのままタチウオ釣り用に流用した。非常にシルキーでタチウオが掛かった後のパワーも申し分なし。最高のリール。