今年の新製品は??
年が明けて間もなくすると毎年恒例、釣りファン皆注目の「釣りフェスティバル」が開催される。
多くの釣り具メーカーはこの釣りフェスティバルで新製品の発表をするため、釣りフェスティバルが近づくと、今年はどんな新製品が出るだろうか?とワクワクソワソワする。
ただ、近年はダイワが順次ホームページに新製品情報をアップしたり、シマノも釣りフェスティバル当日ではなく1週間ほど前倒しで発表するようになったため、釣りフェスティバルの日そのものの価値はそこまで高くなくなったのだが、それでも新製品情報がこの年明けから釣りフェスティバル直前にかけて増えるため、大変楽しみなイベントなのである。
今年も新製品情報に目を光らせていたわけであるが、ダイワもシマノも船釣り界隈で注目されるような新製品発表は正直言ってあまりなかった・・・
ただ、そのような不作の中でも、「ライトゲームXR」というライトゲームCI4+の後継機種はかなり注目している。
ライトゲーム XR[LIGHTGAME XR] | ライトゲーム | 船(汎用) | ロッド | 製品情報 | SHIMANO シマノ
ライトゲームXRは東京湾スタンダードとなりうるか?
新製品であるライトゲームXRはカーボンモノコックグリップとテクニカルガングリップを搭載したモデルでありシマノライトゲームシリーズの中核となる位置づけの商品である。
グレードとしては入門向けのライトゲームBB(15,000円前後)、中級向けのライトゲームSS(22,000円前後)、中核のライトゲームXR 、上位グレードのライトゲームXTune(45,000円前後)という位置づけだ。
機能的にはシマノのページには以下のように整理されている。
個人的には入門者にはライトゲームBBというのはこれまで通りオススメではあるものの、ライトゲームSSへステップアップするのであれば、最新テクノロジーを搭載したライトゲームXRへステップアップした方が良いようには感じる。
なので、ガングリップを使いたい初心者はライトゲームSSを、そうではない初心者はライトゲームBBを購入し、その後のステップアップとしてはライトゲームXRをチョイスするのが良さそうだ。
ライトゲームXRは2024年4月発売ということでまだ実売価格が見えてこないところがあるが、Pointの予約価格が33,000円前後となっていたので、おそらくそれぐらいの価格帯になるだろう。
※Amazonではモデルによっては30,000円で予約可能となっております。これ位が実売でしょう!
そうなってくると、実売価格3万円前後の東京湾ライトゲームロッドという意味では、ダイワのリーディングLGが直接のライバルとなりそうである。
リーディングLG vs ライトゲームXR
さて、では2023年に発売されたリーディングLGとライトゲームXRがライバル機種同士になりそうであるが、いったいどちらを選べば良いのかは悩みどころだ。
私はライトゲームロッドとしてダイワのライトゲームX 73MH を利用しているが、そろそろステップアップしたいと考えていたところなので、非常に悩ましい。
どちらの機種も64調子から82調子まで幅広いオモリ負荷のラインナップを出しているため多くのユーザがリーディングLGを買うかライトゲームXRを買うか悩ましいだろう。
双方のロッドは同じライトゲームロッドであるが、各社HPを見る限りおそらく設計思想が大きく異なり、使用感も結構変わってくると想定される。
ライトゲームXRはカーボンモノコックにカーボンソリッド穂先、タフテックインフィニティと非常に高感度な手感度を実現し、また、カーボン含有率も 73MH で98%と、かなりシャッキりとした印象のロッドとなるだろう。
カーボンモノコックグリップは持ちやすく、擬音にすると”ピンピン”と伝わってくる信号はすごいものがあります。カーボンソリッド穂先・タフテック∞の目感度とカーボンモノコックグリップの手感度で、水中の情報を伝える性能において死角がない、そんな印象です。(シマノHPより抜粋)
一方のリーディングLGはメタルトップやメガトップによる目感度重視の設計となっている。カーボン含有率も 73MH-MT で76%とライトゲームXRよりもかなり低くなっており、重量もライトゲームXRの140g台と比較して80g台と大幅に軽量化されているため、釣り味はリーディングLGの方が良さそうである。
このように、これら2機種の対象魚は概ね似ているとは言え、その使用感は大きく異なると考えられる。
では、どちらを購入するべきか?という話であるが、これはもう完全に個人の趣味であるだろう。
個人的な見解としては、軽いロッドと軽い手巻きリールで超ライトなゲーム、例えば40号前後ぐらいのライトアジやイシモチ、カサゴなどの小型魚を釣り味良く楽しむのであればリーディングLGが良さそうだ。
一方で、やや重めのオモリを使ったり、水深60m – 100m前後で電動リールを使うような釣りにも利用する可能性があるのであれば、ライトゲームXRが面白そうだ。特にテクニカルガングリップを実装しているため電動リールとの相性は非常に良さそうである。
電動リールを使うような釣りであれば多少のロッドの重さは気にならないだろうし、深場の様子が手までビンビンと伝わってくるのは正直体験してみたい。
いずれにしろ、両方を釣り具屋で試してみてから、しっくりくる方をチョイスしたいところだ。