初めてのコマセワラサ!
東京湾秋の風物詩と言えば・・・やはりワラサは外せない。
ところが実はまだワラサ釣りはしたことがない。
昨年の東京湾イナダフィーバー時に金沢八景一之瀬丸から出ているアミ五目船でイナダを10本ほど釣ったことはあるが、60cmにもなるようなデカいのは初めてである。
たまたま会社で釣り好きな方と知り合い、その人が毎年ワラサ釣りに行っているベテランの方であったので、テクニックを教えていただこうと一緒に釣行することになったのである。
東京湾のワラサは三浦半島松輪出船のワラサが有名であるが、話に聞くとかなり殺伐とした雰囲気らしいので初めての自分としてはちょっと怖い。
久里浜のムツ六からもワラサ船がでておりそちらの方はまだ殺伐具合は低そうだ。
コマセワラサに必要な道具は?
東京湾のコマセワラサ釣りは、80号ビシとオキアミを使ったシンプルなコマセ釣り。釣り方としてはコマセマダイや一之瀬丸のアミ五目に近いが、なにぶん魚がデカいのとガンガン巻かないとすぐにオマツリしてしまうので、電動リールに4号 ~ 6号のPEラインを巻いて、ロッドもかなり強めのものを使うと良いらしい。
同行者曰く、「コマセマダイのロッドはご法度」だそうだ。
ロッドの長さとしてはシーズン初期の釣れている時期は短めのロッドで手持ちで誘う釣りが有効で、置き竿で狙うなら2.4m ~ 3mの長めのロッドがいいそうだ。調子は7:3 ~ 6:4 が良いとのこと。
私が持っていて使えそうなロッドはダイワのライトゲームX 73 MH190 (錘負荷: 30号~80号) であるが、パワーがかなり弱いのが難点。60cmを超える青物を捕らえるには1段階強いロッドが必要になりそうだ。
他の釣りにも応用できそうでワラサも問題ないパワーを持つロッド・・・シマノやダイワのサイトをみていると以下の2つのロッドが気になった。
- ダイワ 落とし込みX MH240 (錘負荷60号~180号)
これはサビキでエサとなるイワシ等を掛けたうえでそこまで落とし込んで大型青物を釣る「落とし込み釣り」に使う専用竿。2020年8月にデビューしたばかりのロッドである。落とし込み釣りはかなり興味があるし対象が青物なので今回のワラサ釣りにもかなり使えそう。公式WEBサイトにも「アオモノや大鯛、ヒラメ狙いの比較的ライトな泳がせ釣りやコマセ釣りにも最適」と書かれており今回の選択にはピッタリだ。
- シマノ ミッドゲームSS 73 HH195 (錘負荷60号~200号)
シマノのライトゲームシリーズよりも一段階パワーのあるミッドゲームシリーズは前から興味があったのだが、2020年9月にリーズナブルなミッドゲームSSが登場した。このロッドは「オニカサゴ、アカムツなどの中深海、中型青物の泳がせなどもこなします。また、粘りを備えたブランクスでビシアジなどにも対応」となっており幅広く応用できそうなところがポイント。中型青物の泳がせもできるほどのロッドなので当然コマセワラサにも応用可能。ただし、ショートロッドになるので手持ちでの釣りがメインとなりそう。
この2つのロッドは本当に直前まで迷ったけれど、
1) 現在ヤリイカ竿を流用しているがビシアジで使える7:3 ロッドが欲しい。
2) オニカサゴなどの中深場に興味がある。
3) 手持ちで釣りをする方が好き。
というポイントからシマノのミッドゲームSS 73 HH195 をチョイスした。
リールについては手持ちのシマノフォースマスター2000がPE4号を400m巻いている状態であったのでこちらを流用すれば問題なさそうである。
いざ出船!ワラサ釣りを楽しもう!
5:50 出船。台風後も海の状況は悪くない!
さて、道具も揃えて準備万端。あとは出船を待つだけだ。
会社の人とも合流し基本的な釣り方を学ぶ。
基本的には指示棚+ハリス分を落としてそこからコマセを撒きながら指示棚まで上げてくる。あとはアタリを待つ。それだけだそうだ。ただ、今回の場合は「指示棚よりも5m以下に落とさないで」と船長からの指示があったのでそれを守る。
釣り方としてはちょっと大げさなアジ釣りぐらいの感覚。これなら釣れそうだな?
ただ、一抹の不安は木曜日まで接近していた台風の影響。
台風後というのはかなりのギャンブルで、まったく食わないこともあれば入れ食いにあたることもあるという。
5:50am 久里浜港を離れて規定時間の 6:00am を待つ。6:00am になった瞬間、轟音を出して一気にポイントへ向かう。
松輪の方に向かうのかな?と思っていたが走るのは10分ほど。久里浜沖のポイントである。
台風後であり雨は少し残っているものの、風も強くなく波もあまりない状況。これで魚の機嫌がよければいいのだが・・・
7:30 最初のラッシュ!一本目ゲット!
釣り開始から1時間以上ワラサの音沙汰はなかった。
周りではマダイがポツポツ上がっており、同行者もマダイを2本もゲットしていたが、私の竿には反応はなし。
ちなみに同行者は長竿を使って置き竿メインで狙っていた。確かに、これくらいのアタリの頻度であれば長竿で置き竿にした方が良かったかな?と今更ながら考える。
時は突然やってきた。
同行者の置き竿がグングンと海の中に突き刺さる。おお!これはワラサだ!とかなり熱くなる。道糸と手繰り寄せると・・・60cmの立派なワラサ!同行者は大変ごきげんだ!
次は私も・・・とおもっているがなかなかアタらない。同行者のエサを見てみるとイカタンをオキアミでサンドイッチする餌付けをしている。私も真似してみると・・・アタらない・・・
釣り方を聞いてみると・・・指示棚26mに対して31mまでビシを落としてコマセを撒く。2m上げてコマセを撒く(29m)。2m上げてコマセを撒く(27m)。1m上げて待つ(指示棚26m~25m)という釣り方をしているらしい。
なるほど、2m毎に巻くのと最後に1m上げるのがポイントか!
真似をしてみると・・・当たった!すかさずアワセる!
な、なんだこの引きは!すごい!ガンガン引いてくるぞ!
電動リールをガンガンまいてビシを手にとりクッションゴムを手繰る・・・が6mを素手で手繰るのはかなりきつい。今日に限ってグローブを忘れてきてしまった・・・
3m巻いては2mもどされを繰り返しようやくタモに入ったのは 60cm オーバーの立派なワラサ!やったぜ嬉しい!
9:00 二度目のラッシュ!長いラッシュ!
1本目を取ってからしばらく音沙汰がなかった。そうは言っても1本目を取った段階でボウズはなくなりかなりホッとはしている。
今回のワラサ釣りのためにロッドも買ったしデカいクーラー(シマノスペーザベイシス350)も買ったのにボウズだと寂しいからね。
そうは言っても同行者は実はポツポツとワラサを上げていた。置き竿でまったりと狙っているのがいいのか?と自分も置き竿で釣っていたが全くアタらず・・・
しびれを切らして手持ちで誘っていると周りがバタバタとワラサをかけ始めた。これは!?と思った矢先、自分の竿もギューンと絞り込まれた。
この2度目のラッシュが長かった。1時間以上は船中誰かしらがアタッている状態が続いた。
同行者は入れがかかり状態。ところが自分はなかなかアタリが来ない。
いろいろ試行錯誤していると同行者が、「これ使ってみる?」と手渡してくれたのはステンカンのビシ。私が使っているサニービシLサイズと違い穴がたくさん開いているステンカンの方が確かにコマセはうまくまけそうだ。
ステンカンにするだけで釣れるか?と懐疑的ではあったが物は試しとやってみると・・・なんとすぐにアタリが!えええええ!ステンカンスゲー!
それからも2回投入に1回はワラサがアタるというとても幸せな状態が続いた。
恐らくステンカンのコマセの出方がいいのだろう。サニービシも上を全開、下を1.5cmぐらい開けていたが出方が悪かったのだろうか?
13:00 沖上がり!直前にラストヒット!
さて2回目のラッシュで船中皆さんワラサが釣れて、大満足のご様子。11:00を過ぎてからはアタリがパッタリとなくなったので12時を超えた頃には半数ぐらいの人は竿をしまっていた。
13:00 沖上がりまで残り5分。次の投入がラストか~今日はもう釣れなさそうだなーと思いながらアタリを待つと・・・なんと最後にクンクンという小さなアタリが!
かるく聞き上げてみると、ググググという大きなあたりになった。最後の最後で1本追加である!
周りを見ると最後の最後のタイミングでポツポツと上がった。
隣にいた常連さんが、「前回もラスト10分で当たっていたのであきらめない心が大切」とおっしゃっていた。やっぱり釣りは最後まで分からないから面白い。
初めてのワラサ釣りは7本と大満足の結果に!
結局、ワラサ7本を釣ってフィニッシュ。新調したスペーザが満タンである。
7本のうち3本は友人にプレゼントをし、1本はその日のうちに友人を招いてワラサしゃぶパーティを開催した。
もう一本は、自宅でワラサしゃぶ&刺身&焼き肉のたれ漬けで楽しんだ。
残りの2本は捌いた後に西京味噌に漬け込んで冷凍庫へ!
釣り味も最高。食味も最高のワラサ釣りは大変満足であった。
使用タックル
- ロッド:シマノ ミッドゲームSS 73 HH195
ショートロッドであったためか置き竿にするとなかなかアタリが来なかった。今回釣れた7本はすべて手持ちの時に釣れたものである。手持ちで釣るには軽いし操作性もよくとてもいい竿。パワーもかなりありすぐにワラサが浮いてきた。 - リール:シマノ フォースマスター2000
糸巻量、パワー共に申し分なし。 - ライン:PE4号
- その他:ステンカンがアタリ!
コメント
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