電車釣行の荷造りノウハウ(タックルバッグ・クーラーボックス)【2024年】

電車釣行での船釣りを始めて5年

私が電車釣行(電車を使って船釣りに行くこと)を初めてはや5年。

たまにカーシェアを使って車で行くこともあったのだけど、結局車も買わずに電車釣行に追いついてしまっている。

この5年間で溜まった電車釣行のノウハウを多少なりとも形に残しておこうと思う。

 

電車釣行のメリット

メリット①:車所有のコストがかからない

首都圏で交通の便が良い場所に住んでいると「車が無くても十分生活できる」という感覚になる人は多い。渋滞もなく時間通りに来てくれる電車がなんと便利なことか。

もちろん車はあると便利なものである。別途仕事や家族の事情などで車を所有している人であれば、その車をそのまま釣りに使えば良いのであるが、そうでない人がわざわざ釣りのために車を持つのはハードルが高い・・・というかそのお金を釣り具や船代に充てたいというのが釣り人の本心だろう。

お金の問題だけでなく手間も結構かかる。洗車をしたりとか車検に出したりとか。そういう面倒くささがある車の所有が不要であるのが電車釣行のメリットであると言える。

メリット②:行き帰りで眠れる

私も車をレンタルして釣りに行ったことは何度もあるが、早朝から魚を釣り終わった後の家に帰るまでの運転が結構ツライ。かなり眠くなることもしばしば。

電車であれば行きも帰りも寝ることができるので、釣り終わりの眠たい時間帯に運転をせずに済む。万が一事故でも起こしたら釣りどころではないからね。個人的にはこれを一番メリットに感じている。

メリット③:無駄な荷物が減る

釣りを始めてしばらく経つと、船宿でレンタルできる道具に満足できず、自前のこだわりのものを使いたいと感じるようになる。さらには、直接釣りに必要でなくても、周りの人が使っている便利グッズなどがどんどん欲しくなり、結果的に道具が(無駄に)増えてしまう傾向にある。

電車釣行では電車で道具を運ぶ必要があるため、なるべく道具を少なく、軽く、洗練したもので揃える必要が出てくる。結果的に道具がコンパクトになりお家の収納スペースも占拠せずに済むのだ。

荷物がコンパクトになり釣行時の道具が少なくなると、タックルバックも整理整頓がきちんとされ、忘れ物や無くし物が大幅に減ること間違いない。

メリット④:お酒が飲める

最後のメリットはやはりお酒が飲めることである。

私自身は船の上ではお酒を飲まないのであるが、釣行時にお酒を持ち込んで海の上で気持ちよく飲みたいと考えている人も多いだろう。

車でなければ船の上で飲んでも(飲みすぎなければ)何も問題がない。さらに、釣行後に友人と軽く一杯というのも可能である。

電車釣行のデメリット

デメリット①:船宿が限られる

電車釣行で船釣りをする場合、釣りに行ける船宿が限られてしまうというデメリットがある。

釣行可能な船宿の条件として、電車の駅から比較的近い船宿もしくは電車の駅まで送迎があること、第二に出船時間(集合時間)が始発電車で間に合うことなどがあげられる。

こう考えると結構限られてしまいそうであるが、関東近辺の場合は多くの船宿が電車釣行対応となっている。電車釣行可能な船宿は別途以下の記事をご覧いただきたいが、金沢八景のような船宿が沢山集まっている場所があるので問題ないだろう。

(2020/1更新) 電車釣行おすすめ船宿(京急線)
電車釣行にて船釣り(沖釣り)をするアングラーはとても多いと思います。電車釣行にて船釣りを初めて早3年が経とうとしているのでそろそろ、電車釣行向けのおすすめ場所や船宿(行ってみたいところも含め)をまとめようと思います。 初めての船釣りでたじろ...

 

デメリット②:荷物の持ち運びが面倒

電車釣行の場合、すべての荷物をハンドキャリーで持って行く必要がある。帰りに至っては釣った魚を持ち帰る必要もあるので荷物はさらに増えてしまう。

時にはかなり荷物が重くなってしまい、ちょっとした段差を超えられなかったり、エレベータやエスカレータがないと移動が難しかったり、電車の乗り降りに時間がかかったりと結構大変である。

慣れてくると利用駅のエスカレータの位置やエレベータの位置、広い幅の改札のある改札口や段差の少ない道路などを把握することで効率的に楽に移動することも可能であるが、初めての電車釣行では手間取ってしまい予想以上に移動に時間がかかってしまうことがある。

荷物の厳選方法や積み方、運び方のコツなどは後述する。

デメリット②:電車遅延の影響を受ける

日本の鉄道は非常に優秀で遅延もほとんどしない。仮にしたとしても数分程度ということが多いのでこれまでの電車釣行人生の中で遅延の影響をモロに受けたことはない。

ただし、絶対に受けないというわけではないので、場合によっては電車遅延の影響で船に乗れないなんていうことも起きる可能性がある。

車であっても渋滞や通行止めの影響を受けることはあるが、余裕をもって早めに出られる車と違って電車釣行の場合は始発であることも多く、早めに出るということが難しい場合もある。

ギリギリが予想される場合は前もってホテルに前泊するのが吉である。

対処法としては可能であれば1本遅れても間に合う船宿にするなど余裕をもったプランを立てることと、前もって船宿に電車釣行である旨を伝えておくことである。

そうすると万が一の電車遅延や運転見合わせの影響でキャンセルになっても許してくれる船宿も多い。(あくまで船宿側のご厚意であることをお忘れなく)

デメリット③:ほかの乗客の目が気になる

電車釣行の「行き」は汚れていない比較的綺麗な恰好で電車に乗るため、周りの目もあまり気にならないが、問題は「帰り」である。

コマセで汚れたウェアを着たまま電車に乗るというのは、やはりほかの乗客の迷惑になるのでやめた方が良い。

なるべくほかの乗客の迷惑とならないように、釣りあがったら、ウェアはすべて防水バッグなどにしまってタックルバックに押し込み、手や長靴についたコマセは船宿の水道で綺麗に洗い流す。

ロッドやリールもできるだけ裸で持ち歩かずに、ロッドケースなどにしまう。

クーラーボックスも非常に汚れがちなので、船宿の水道で綺麗に周りを洗ったり、ウェットティッシュで拭くなどする。

基本的には行きと同じくらいの綺麗さで電車に乗ることを心掛けることが重要だ。

電車釣行での荷造り

電車釣行での持ち物は大きく「ロッド」「クーラーボックス」「タックルバッグ」である。重要なのは両手がある程度自由に使える状態にしておくことだ。例えば左手にクーラーボックス、右手にタックルバッグと竿を持つようなスタイルであると両手は塞がってしまい改札を通ることも難しくなる。

また、荷物の横幅にも注意したい。電車釣行で釣りに行く場合には、「改札」と「エスカレータ」という2つの狭い場所を通り抜ける必要がある。

最近は広い幅の改札も登場しておりいつも使う駅の改札の幅を把握しているのであれば問題ないが、そうでない場合は一般的な改札幅(550mm) 以下のタックルバッグ・クーラーボックスを手配する必要がある。

ロッド&リール

ロッドは基本的に布製の竿袋に入れて手で持っていく。2本以上持って行く場合は竿袋に入れてロッドバンドで縛って手で持って行くことが多い。

ロッドはかなり長いものまで運ぶことは出来るが、できれば2ピースになるロッドが運びやすくて便利である。私は唯一カワハギのロッドだけは170cmちょっとあるのだが1ピースで持ち運んでいる。注意をすれば運べないサイズではない。

人によってはリールを付けたまま持ち運ぶ人もいるが、リールを傷つけたりする可能性があるので私はロッドはロッドだけリールを外してタックルバッグやバックパックに入れて持ち運ぶ。

タックルバッグ or バックパック

道具はバックパックに入れて背負うかタックルバッグもしくはバッカンに入れる。バックパックを使う場合ある程度の大きさで防水性の高いものが使いやすい。

私はドン・キホーテで買った激安バックパックを使っているが30L前後の防水バックパックであれば何でも良い。例えば Amazon で売られているこのようなバッグであればコスパも良さそうである。

タックルバッグを購入する場合は横幅外寸が40cm ~ 45cmの30L前後の大き目のバッグが便利である。後述のシークルキャリー25Lへの積載も綺麗になる。

私が利用しているのはシマノのタックルバッグである。意外と値段も安く重宝している。

クーラーボックス

船釣りでのクーラーボックスはどのサイズを買うのかを非常に迷う。とりあえずの1つを買うのであれば25L前後のクーラーボックスが良いだろう。

また、クーラーボックスの持ち運び方法も検討する必要がある。

氷と魚が入ったクーラーボックスは非常に重い。時に10kgは余裕で超えることもある。はっきり言って手持ちで帰るのは不可能である。

そのため、キャリー付きのクーラーボックスを購入するか、別途キャリーカートを買うことが必須である。

個人的にはダイワのキャリー付きクーラーボックスであるシークールキャリー2を長年愛用しており、25Lというサイズも小物からイナダクラスまでオールマイティに使えて重宝している。

ただ、このシークールキャリーも万能ではなく、なかなかかゆいところに手が届かない部分も多かったので、買い替えのタイミングでシマノのフィクセルシリーズとキャリーカートというスタイルへと切り替えた。

詳細についてはコチラの記事を参考にしていただきたい。

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積載方法

私はダイワのシークールキャリーを愛用しているため、シークールキャリーの上にタックルバッグを乗せてメッシュゴムで全体をカバーするような形で荷造りをしている。

この荷造りであれば非常に安定しており電車釣行でも全然問題ない。

また、帰りの際など汚れたウェアがタックルバッグへ入らない場合も、タックルバッグの上に畳んで置いてタックルバッグと一緒にメッシュゴムで荷造りしてしまえばそこまで気にならずに持ち運ぶことができる。

 

まとめ

本記事ではこれまでに培った電車釣行のノウハウを記載している。

まだまだ書き足りないこともあるので徐々に拡充していこうと考えている。

これから釣りを始めるという方、電車釣行での船釣りに興味があるという方の参考になれば幸いである。

案ずるよりも生むがやすし。実際に電車釣行で釣りに行ってみれば意外と楽じゃん?というのが分かると思う。

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