たくさん釣れたこいつについて調べてみた!
初めてのシドニーの船釣りで8本ほど上げたこの魚。引きも強くて釣り味は非常に良かったのだが一体何の魚なのかが分からなかった。
調べるにしても地元の人達は「マーウォン!マーウォン!」と言っているだけでスペルが分からず検索もできず。Google 画像検索や Google レンズでも引っかからずで難儀していた。
ある方が「フエフキダイの仲間じゃないか?」とおっしゃっていたので図鑑でフエフキダイ科の魚を調べてみてもピタリと一致するものはいなかった。
マーウォンはタカノハダイの仲間でした!
一晩明けて冷静に「これはフエフキダイ科じゃないのではないか?」と思って検索範囲を〇〇ダイ科の魚にまで広げて調べているとこいつだ!というのをようやく見つけた。
それがタカノハダイ科のギンタカノハ(Porae)という魚だ。
英語版のWikipediaではあるがこちらのような説明があった。
The porae (Nemadactylus douglasii), the grey morwong, blue morwong, butterfish, Douglas’ morwong, Eastern blue morwong, great perch, queen snapper, rubberlip morwong or silver morwong, is a species of marine ray-finned fish, traditionally regarded as belonging to the family Cheilodactylidae, the members of which are commonly known as morwongs. found around south eastern Australia and the north eastern coast of the North Island of New Zealand at depths of about 10 to 100 metres, on sandy and rocky coasts.
Poraeは Gray Morwong などと呼ばれているとのことだ。ここでようやくマーウォンを Morwong と記載するということがわかった。
オーストラリアに生息し、シドニーのあるNSW州では典型的な釣魚ターゲットである旨が記載されている。
ここまでたどり着くのに結構時間かかったな・・・
マーウォンはどんな魚?美味しいの?
さて、なんの魚かわかったら次に気なるのは美味しいのかどうか?というところだ。
タカノハダイの仲間と聞いて「ゲゲッ!」と思った人はおそらく相当な釣り人であろう。
私自身、このタカノハダイ科の魚を釣って食べたのはおそらく初めて。捌いた時から嫌な感じはしていたのだが、臭み抜きを軽くしてからオリーブオイルでソテーして食してみた。
ファーストインプレッションは・・・「臭っせー」
はっきり言って飲み込めない程の臭さ。これはあかん・・・・
タカノハダイを Google 検索してみると、「タカノハダイ まずい」「タカノハダイ 臭い」などが出てくるから多くのタカノハダイが同じ状況だと推察できる。
いろいろWEBサーフィンをして情報を集めてみると以下のことがわかった。
- 晩春から秋口にかけては臭みのあるものが多く食用とされることは少ない
- 皮面が特に臭いので属する場合は皮を引いた方が良い
- 内蔵が臭く釣った後の処理が重要
- 冬場は旨い個体もいるが生息場所による
今回の船宿は釣ったそばから血抜きと内臓抜きをしてくれて神経締めをしてくれたので、処理についてはかなり理想的な状態になっているはずである。
それでもなお臭いということは、おそらく臭い個体に当たってしまったということなのだろう。
シドニーでは冬が近づいているとはいえ水温はまだまだ暖かかったので、臭い個体が多い時期に釣ってしまったというわけだ・・・残念・・・
いつかは美味しく食べてみたい!
今回お持ち帰りしたマーウォンは2匹ともクサクサで、なんとか臭み抜きをして食べてみようと思っているのだが、いつかは冬場の美味なマーウォンを釣って食してみたいと思う。
でもまぁ・・・次回は持ち帰らないかな・・・
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